
この一本は是が非とも持っていてほしいレンズ、SEL55F18Z。
一度使ったらこのレンズがなくては写真を撮る気がなくなってしまう。そのくらいSEL55F18Zは中毒性のある単焦点レンズです。
半年ほど使用してみたので、使ってみて良かったところ、気になったところなどをご紹介したいと思います。
目次
カールツァイスの美しい描写力が生きた死力の一本
フルサイズ対応のEマウントレンズSEL55F18Z。
カールツァイス(Carl Zeiss)というレンズの王様と呼ばれるブランドから出ています。カールツァイス社は長年の研究で生み出した独自の美しい描写力が魅力でユーザーの心を離しません。
コントラストと解像力がシャープネスに与える影響を提示し、それらを総合的に評価するMTF(Modulation Transfer Function)を提唱したのがカールツァイス。
https://www.sony.jp/ichigan/lens/cz_lens.html(SONY公式サイトより)
そんなカールツァイス社から出たSEL55F18Zはレンズの中では珍しい凹レンズ。
お値段は8〜9万円ほどで中古だと6万円位で購入することができます。
外見は黒いマットなコーティングが美しく、絞りの動きもなめらか。キリッとしたフォルムが素敵。
女性の手に収まる大きさ感で持ち運びも楽チン。マニュアルフォーカスをする時もフォーカスリングの位置がちょうどよく滑らかで使いやすかった。
(85ミリで手持ちでブツ撮りは無理でした。ブレすぎ)
SEL55F18Zレンズの写真はSEL85F18で撮影しています。
α7iiと組み合わせるとこのようになります。
商品仕様
ブランド ソニー(SONY)
製品型番 SEL55F18Z
焦点距離 55 mm
最短撮影距離 0.5m
F値 1.8〜
レンズタイプ 単焦点レンズ
フィルター径 49mm
レンズ構成 5群7枚
レンズマウント ソニーE
手ブレ補正 なし
防塵・防滴あり
商品重量 281g
気になる点は寄れないところ
王道の単焦点レンズ。Fも1.8まで出て申し分ない。ひとつあげるとすれば最短撮影距離が遠いので寄ることができない点。せっかく綺麗な描写なのにブツ撮りで寄れないのは本当にもったいない。
しかしながら切り取っても繊細な描写力なのでフルサイズカメラを使っている人であれば特に問題はないかと感じました。
使って見た感想
撮って出しでも満足できる鮮明な写り
SEL55F18の一番の凄さは細かい描写力。
以前までSEL35F18を使っていたこともありますが、色味の細かさが桁違い。
例えばこちらのところてん。こちらはJPEG撮って出し。
撮って出しとは思えないほど品のある鮮やかな描写。今まで黒つぶれに困っていましたが丁寧に色の違いを表現しています。
少しLightRoomで加工した写真はこちら。より鮮やかで繊細な写真になりました。
F2.2、ISO800、1/60ss。
自然なボケ感
焦点距離55ミリのレンズのためボケ感はかなり出ます。
どの55ミリレンズを使ってもボケ感はそれなりに出るとは思いますが、開放から2段絞ったところまで円形をキープできるので背景のボケ方が自然で綺麗なんです。
上の写真は3段階目のF2.2ですがほぼ丸ボケ。1.8はかなりボケるので2.2くらいがちょうど良いと思います。
これはF4.0。
アイスクリームの緑の繊細さがありつつも、背景の自然なボケ感。ブツ撮りには重宝間違いなしです!
その他作例
※写真は全て1200ピクセルに圧縮しており、Light Roomで加工を加えています。
SEL55F18Zで浜辺×浴衣×花火で撮影した作例はこちらの記事をご覧ください。
ブツ撮りの作例
風景の作例
ポートレートの作例
フィルターはこちらがオススメです。