
私は完全に中世ヨーロッパ貴族に憧れていて、来世は金髪美白の絶世の美女だと決めている。その為、今は来世のための準備期間とも言える。
3m近くはある大きな扉を開くと、綺麗に花があしらわれた部屋が広がっていて、柱にはヨーロッパ風の文字盤の掛け時計が振り子の心地よい音を響かせている。
そして部屋に流したロベルト・シューマンの幻想小曲集を聞きながら、うっとりしたティータイムを過ごすのだ。アンティーク調の猫足チェアに座りながらお気に入りのティーカップで紅茶とクッキーを食べる。
そうは言っても、ティーカップには色々なブランドがあるので今回はティーカップ初心者の為のメジャーなブランドを紹介したいと思う。
目次
陶磁器の最高峰“マイセン(Meissen)”
一度は耳にしたことがあるであろうマイセン(Meissen)の陶磁器。
300年前にヨーロッパで初めて硬質磁器を生産した、ドイツの名窯だ。
マイセンの特徴は白地に青のデザインを施していること。そして、ヨーロッパ発であるのに日本人にも馴染みのある絵柄であること。
マイセンの代表的なティーカップは「ブルーオニオン」(青いたまねぎ模様)と呼ばれるデザインだ。中国の写し技法を生かしていることから、日本人にも馴染みのあるデザインに感じるんだそう!もともとはザクロをモチーフにしていたのに、日常に慣れしたんだ玉ねぎに変わっていったというから面白い。
また、新デザインもあるそうで!その名も「剣マーク」。
つるんとした白磁に、一点一点フリーハンドで描かれたマイセンブルーの双剣。シンプルで使いやすく、場所や相手を選ばず使えそう。1ペア持っていればテーブルの上が一つ格が上がったように感じるかもしれない。
選ばれたペインターだけが描く“ヘレンド”(Herend)
「アポニー・グリーン」で有名なヘレンド(Herend)。1826年創業。
驚くべきことに、ヘレンドは約300名の選ばれたペインターが一つ一つ手でデザインを描いている!!(マイセンも手で描いてますが人数はわかりません)
機械では再現できない職人の力によってこのような繊細なティーカップが生まれると考えると、このお値段も安く感じてしまう。
見るだけでなんだかホッとする植物の絵柄。コレクションしたくなってしまう人がいるのも頷ける。
代表的なデザインは、「アポニー・グリーン」。細かく繊細に葉っぱが描かれている絵柄。アポニーの由来は、ハンガリーに現れた男爵の名前。急遽賓客用のディナーセットが必要となり、ヘレンドさんに頼み込んだそう。大急ぎで作ったデザインがこんなに世代を超えて使われるなんて思いもしなかったろうに・・・
ブルーも良い感じ。
「ウィーンのバラ」もハプスブルク家の頃から愛されていたと言われています。青みがかったピンク色が綺麗でうっとり。
ウェッジウッド(Wedgewood)
1759年からあるイギリスの陶磁器ブランド、ウェッジウッド(Wedgewood)。
世界最大級の陶磁器メーカーの一つで食器以外にもアクセサリーやテーブルクロスなどを扱っている。
ドイツとハンガリーとはまた違う、イギリスらしいデザインが見受けられる。
例えばこちら。「ハンティング・シーン」を描いている。
キツネ狩りというイギリスの伝統スポーツで、猟犬に野生のキツネを追いかけさせ、猟犬に食い殺させるというもの。人間は馬に乗ってそれを眺めるというなかなかハードな内容だ。
「レースピオニー」
ピオニーとは芍薬(しゃくやく)のこと。上品なレース模様に小花のアクセント。
縁を彩る繊細なレース模様。濃紺のラインが全体の印象をぐっと引き締め、食事に映えるシリーズです。
ペアで11,000円と他と比べても買いやすいお値段なのが素敵。
最後に、こちらの高級感溢れるこちらのティーカップ。お値段なんと23万円。よくわからないけど、高級そうなのはよくわかる。
自分のお気に入りのティーカップを見つけよう!
今回は、マイセン、ヘレンド、ウェッジウッドをご紹介しました。
それぞれかなりの歴史がある名陶磁器ブランドで、ヨーロッパ貴族が昔から親しんできたもの。
お気に入りのティーカップを見つけて気分を高めて、素敵なティータイムいや王室で過ごすのような時を過ごしましょう!なんてったって、来世は西洋貴族の美女ですからね!
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ウェッジウッド(Wedgewood)のレースピオニーで描かれている芍薬を使った花束はこちら。